地政学

本の話

ウクライナの戦争が始まって1ヶ月近く経ってしまった。ロシアがどこどこの街を制圧したとか、ウクライナが盛り返してロシア軍が後退したとか、情報が飛び交っていて何が本当かわからない状態になってきた。

ただ、クリミア併合の時とは違ってすぐには決着がつかず、あの時よりも制裁を強めにしないと世界が許してくれないのでロシアにダメージが見えてきたこと。

改めて世界中の国々がなぜこんなに死者が出て、経済も疲弊してと、誰も得しない争いを始めるのかと思った。地政学の本を読むと、それぞれの国が何を求めて、何に怯えているのかが良くわかった。

ウクライナやアフガンや北方領土も尖閣諸島も、ぜーんぶ昨日今日の話ではなくて、数百年の歴史から来ているものだとわかる。

この本を読んで目から鱗だったのが、世界はランドパワーとシーパワーに分けられるということ。日本はもちろんシーパワー、イギリスもシーパワー、中国とロシアはランドパワー、、、ふむふむ。アメリカは、、、シーパワー!?ここが驚いたところ。あんなに国土広いけど確かに陸地の国境を接しているのがカナダとメキシコ。攻められたり攻めたりするなら確かに海か!シーパワーだ!

ランドパワーの地域をハートランド、ランドパワーとシーパワーの間の地域をリムランドと呼び、争いはいつもリムランドで起きるらしい。リムランドには朝鮮半島、ベトナム、中東、ヨーロッパ、、、確かに…こわっ!

これまでの世界大戦もベトナム戦争も、朝鮮戦争も、中東の争いも、全部リムランドで起きている。ウクライナもリムランド。

これを知ると起こるべくして起きているのかもしれないと思ってします。

ただ、この地政学の歴史が繰り返すのであるならランドパワーの国がシーパワーの国に食い込みすぎると失敗する。逆にシーパワーのアメリカがランドパワーに深入りしすぎて失敗したのがベトナム戦争だった。

果たして今回のウクライナがシーパワーの国の援助を得てどこまでいけるのか。

ロシアの特徴として不凍港が欲しい!がキーワードらしい。北極海が氷で覆われていて、何とか南下して凍らない海を欲しい。どこだ!?西は、、、クリミア!東は、、、北方領土!

これ北方領土絶対返す気ないやつじゃない!

しかも温暖化で北極海の氷が解けてきたらしく、北極海ルートを切り開いているらしい。ロシアが海洋国家を目指してるとか。シーパワーの国の仲間入り?もしくはアメリカ打倒してシーパワーチームの頂点目指してる?

ランドパワー覇権国の中国 vs シーパワー覇権国のロシア!?ないか…

どんな未来があるのか地政学の視点から見ていくと全然見え方が変わるかもしれない。ニュースの見方が変わるかも。

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