イニシエーション・ラブ

本の話

え?えええ?なに?どゆこと?

最後の最後、本当に最後の瞬間に250ページ近く読んできた内容が何だったのか一瞬わからなくなった

そのあと、数秒間考えた後に鳥肌がたってきた

正直、読み進めている間は特にメチャクチャ面白い展開になるとか、裏をかくようなことが起こるわけでもなかった

学生の頃の恋愛だとか、社会人なりたての生活だとか、あー懐かしいな、あったなーそんなこと…みたいな感じで味の薄い物語だなぁと思っていた

大筋、起伏のないストーリーでこのまま終わるのかと思ったところで、最後、あれ?と思った瞬間に背筋が凍り付くような一言

しかも直接的な表現ではなく、一瞬考えさせられて気付いた時にゾッとする描写がまじでやばい!

1冊読んであの1行でそれまでの全てがひっくり返る感じはすごいなぁと思う

あの1行にこの物語の全てが詰まっているのが作者の凄さを感じる

昔見た映画でデビット・フィンチャーという監督の「ゲーム」というのを思い出した

デビット・フィンチャーといえばあのブラピ主演の「セブン」の監督だが、サスペンスものでまさかの落ちをつくる天才なんだと思った

あの映画も最後の最後まで来てそれまでの全てをひっくり返す感じが当時衝撃を受けた記憶がある

落ちだけで何十年たっても記憶に残ってるってすげぇ

このイニシエーションラブも記憶に残る気がする

ちなみにイニシエーションとは「通過儀礼」って意味らしい、大人になるための通過儀礼的恋愛…

なんか自分にもあったなぁと思う経験がいくつかある

あの時があったから今があるのだろうけど

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